公私立出身校を問わない小学5年生から中学3年生の受講生を対象に、システム思考とデザイン思考を取り入れた研究教育プログラムを実施しています。基本的な方略として、一流の研究者による最先端研究についての特別講義を通じたインプット、課題発見から現状分析、アイデア創出、成果発表までをサポートするワークショップから得られる研究プロセスの体感、興味喚起から行動移行にいたる各フェーズごとの受講生の成長に沿ったシステムデザイン手法の導入が挙げられます。また学びを深める支援として、専門性を有する社会人メンターや慶應の学生メンターによる指導や家庭で取り組める自由課題等を取り入れています。
一連の研究教育プログラムは、次世代の社会を切り開く⼈材に必要な
*STEM教育、そして異なった視点や考え⽅をもつ仲間達とコミュニケーションをとり⾃らの発想を熟成させイノベーションに繋げることができる⼈材の育成を⽬的としたイノベーション・コミュニケーション教育を念頭に開発し、実施しています。プログラムを通じて、受講生が広く社会に⽬を向けて的確に社会課題を捉え⾃らがチャレンジできる課題設定を行う能⼒を養っていきます。
2段構えのプログラムの入り口となるベーシックコースでは、特別講義やワークショップを通じて興味・関心の幅を広げることを主たる目標とし、アドバンスドコースにおいては、ベーシックコースの受講生のなかから志願者を募り、選抜を行い決定する若干名を対象に、約8か月間にわたるプログラムを組んでいます。ひとつの研究テーマを深堀りして論理的にまとめる力を養い、その成果を他の人と共有しながら一連の研究プロセスを体得します。
これまで「植物は思考するか?」「色と味覚の科学」「入院中のQOLを高めるためには?」など身近な関心事から多様な研究テーマが生まれています。
(コロナ禍での運営に関しては、オンラインツールを活用したワークショップを取り入れるなどの工夫を施し、ハイブリッド形式にて開催しました)