取り組んでいる課題
スマートフォンや、自動車、ドローンなど、様々なモノがネットワークに繋がり、その範囲も数も爆発的に拡大しており、世界中のどこで何が起きているのかを迅速に把握することができるようになってきています。また、観測・測位・通信などの機能を持った人工衛星によって、国境によらずに広範囲の街や自然の変化を捉えることもできるようになってきています。私たちの研究室では、さまざまなデータを活用した課題解決に取り組んでいます。海外での大規模農業や、まちづくり、スポーツ・ヘルスケア、教育、防災・減災などの分野において、国内外問わず地球規模から地域に至る様々な課題の解決に取り組んでいます。また、センサーで取るような客観的なデータだけでなく、実際に課題に関する事象を観察したり、共に過ごしたり、関係する方々とのコミュニケーションを行ったり、といったファシリテーションを通して得る主観的かつ客観的なデータを組み合わせて課題解決に臨んでいます。
センサーの活用や、ファシリテーションの実施によって多様なデータを得ることができます。また、センサーで取得したデータを活用してファシリテーションを行う、ファシリテーションによってセンサーで取得したいデータを明らかにする、ということもあり得ます。私たちの研究室では、システムデザイン・マネジメントの考え方を基盤としてそれらを繰り返すことで、対象としている課題を明らかにし、その解決のためのアイデアを創出し、具現化して検証するということにつなげています。様々な課題解決に取り組んでいるため、活用する手段もIoT(Internet of Things)や、宇宙技術、エスノグラフィー、オープンデータ、空間情報技術、コミュニティサイエンス、人工知能、ビッグデータ、ヒューマンインタフェース、フィンテックなど目的に応じて多様です。システム思考とデザイン思考、マネジメント力をベースに社会貢献を果たす研究成果を生み出すために、産業界での事業を経験した過半数の学生と、学部から直接入学してきた学生、東南アジアを中心とした海外からの留学生、そして、研究員、教員の総勢30名程度が日々様々な挑戦を行っています。