Sensing & Design Lab.

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科
センシング・デザインラボ(神武研究室)

Keio Meet the Future Project(KITE Project) SENSING & DESIGN LAB. SPECIAL SITE 神武研から理解するSDMとその社会活用

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Jul.16, 2024
ニュース報告
ヘルシンキ大学社会科学部障害学 勝井久代教授による講演会を開催

当研究室の研究活動でつながりのあるフィンランド・ヘルシンキ大学社会科学部で障害学を専門にされている勝井久代教授より「グローバルとローカルに障害を考える」というタイトルで講演を頂きました。講演会には、東京工業大学や神戸市看護大学からも研究者や学生の方が参加下さいました。

世界保健機関(WHO)によれば全世界の人口の16%は障害者であり、6人に1人は障害者ということになります。フィンランドは世界的にも幸福指数が高く「世界で最も幸せな国」に7年連続で1位に選ばれています。しかし、障害の視点から見ると、そのようなフィンランドでも幸せではないことは多々あります。勝井教授らが今年出版した “ Disability, Happinessand the Welfare State: Finland and the Nordic Model” では、フィンランドの社会を障害の視点から考察しています。そのため、本講演会では、その紹介も含めながら、中央アジア諸国、ウガンダ、エチオピアなどの国の事例を挙げて頂き、参加者の方々と共にグローバル社会の将来について、障害の視点からの議論を行いました。

「障害に関する研究は、多くの方が国を超えてそのことに取り組むという意識が強く、そのような研究をすればどのような国でも受け入れてもらえる面白さがあるんです。」という勝井教授のお言葉が印象に残った講演会でした。

講演をされる勝井教授