SDM研究科は、春学期と秋学期の2期制のため、春学期に博士課程や修士課程を修了する学生がいます。そのため、当研究室では、その学期に修了予定の学生に対して、論文提出期限の約1ヶ月前に研究・論文合宿を過去10年以上開催しています。

当日は、修了予定の学生が執筆した論文ドラフトを対象に、神武教授が修正点を指摘し、修正にあたっての考え方を参加者全員に対して解説をするところ（通称：赤入れ）から始まります。それによって、その学期に入学した学生をはじめとして、全ての学生が研究で行うべきことや論文執筆の考え方や作法について具体的な研究を事例に学びを深める効果があります。

その上で、修了予定の学生それぞれに複数人の学生によるグループが形成され、グループごとに研究の改善方法の議論や論文の詳細なレビューなどを行います。このようなことを行うことで、修了予定の学生にとっては、それ以降に行うべきことがより明確になり、それ以外の学生にとっては、修了の状態を念頭に置いたより具体的な研究の推進が可能になります。当日は、20名以上の博士学生、修士学生、研究員、教員が集まり、修了予定の学生の研究を中心に研究と論文の内容を様々な観点から議論すると共に、作業を集中的に進めることができました。

なお、修了生もアイスクリームの差し入れと共に激励に駆けつけて下さり、メンバーのやる気が飛躍的に増大しました。

グループごとの論文クロスチェックや改善のための議論

学生による研究内容相談

参加者での集合写真