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【9期】2017年度修士課程修了

山本 めぐみ

やまもと めぐみ

大学卒業後、通信会社に入社。安全保障分野、航空及び海洋・船舶業界でのビジネスに従事。大規模プロジェクトのPMOを担当したことから、組織を超えた横串を通すコミュニケーションやプロセスに課題を覚え、社会人学生として慶應SDM修士課程に入学し、終了。プライベートではウィンタースポーツ、ワイン、モダンアートやミュージカルを好む。

研究タイトル

「組織横断プロジェクトでの情報流通構造把握のためのゴール構造表記法を活用した可視化手法」

研究の概要

組織横断で進められるプロジェクトではコミュニケーションが複雑化されており、「どんな情報を、誰が、なぜ、いつ、どのようにやりとりされるのか」という情報の流通構造を把握することは重要である。情報の流れを従来的な「組織に応じた縦割り」ではなく、プロジェクトのゴールに向かって達成すべき「作業」と「必要なインプット情報と結果としてのアウトプット情報」に着目し、組織間の議論の構造を可視化する手法を設計。グループワークを通じて有効性があることを確認した。

SDM的ポイント

実際のプロジェクトの現場では、必要な情報に対しては一定のルールに基づいて、又は関係者間の密なコミュニケーションによってやり取りがされている。経験者の知識として行われてきた具体的なプロセスを整理、抽象化、可視化することで、誰にでも利用可能なシステムとして提示したことがSDMらしさのポイント。モノや組織中心ではなく、いかに情報を横串に通して効率的にプロジェクトを進めるという考え方は、今日のDX推進の流れにも貢献できるものと考える。

慶應SDMで学んだことが
今の自分にどう役立っているか

全体を俯瞰して「システムとして機能するか」を考えることを身につけられたことです。ひとつひとつの構成要素だけではなく、その要素の結びつきや影響などを想像するか。それには具体化と抽象化を行き来する訓練が欠かせませんが、SDMの2年間で学ぶことができました。仕事の実務として非常に役に立っています。一方、神武研ではアカデミックな視点・プロセスの基礎を得られました。神武先生は論文執筆のためのご指導が非常に丁寧で、どうしても社会人は仕事の実務経験に頼るところが多くなりがちですので、最新の技術動向調査や自身の意見の根拠を求めるにあたって、学術論文への接し方を学べたことは、今でも活きています。

近況報告

COVID-19前に最後に行ったフロリダディズニー。大好きなSTAR WARSのアトラクションエリアの世界観に感激。
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