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【12期】2020年春修士過程修了

渡邉 泰行

わたなべ やすゆき

神奈川県出身。学生時代からテニスを始める。慶應義塾大学総合政策学部卒業。在学中は慶應義塾体育会庭球部に所属。部活動でのデータ分析による戦略分析経験をきっかけに、大学卒業後、日本ユニシス株式会社に就職し、現在に至る。同社にて、システム思考・デザイン思考を用いたデジタルコンサルティングサービスの企画・プロモーション業務に従事。2019年に社会人学生として慶應SDM修士課程に入学し、2021年春修了。修士研究を起点に、現在は慶應義塾大学体育研究所兼任研究員として研究活動を継続中。慶應義塾体育会庭球部コーチ/チーフストラテジスト。

研究タイトル

「統計データとタグ付け動画を用いたアマチュアテニスコーチング支援システムの設計と評価」

研究の概要

アマチュアテニス選手のシングルス試合の振り返りにおいて、コーチが「選手の課題に対する具体的なイメージを持たせる」選手の課題理解につながると考え、コーチングを支援するために統計データとタグ付け動画を用いて課題のきっかけを絞り込むためのシステムを設計・実装した。

SDM的ポイント

テニスをはじめとしたスポーツ競技において、映像を用いて良いシーンと悪いシーンの比較による選手へのフィードバック方法に対し、本研究ではテニスの統計データと試合のポイント毎のタグ付け動画を組み合わせることで、失点項目と実際のシーンがイメージできる情報を提示することで、選手の課題に対する理解への有用性を示した。また、課題のきっかけを掴むためにストローク失点時の選手が打った「コース」と「ミスの種類」に関する、既存のテニスの統計データで取得されていない新たなデータを追加し、統計データ項目の再設計を行なった。

慶應SDMで学んだことが
今の自分にどう役立っているか

慶應SDMでの2年間を通じて、問題の所在やユーザーの本質的な課題を紐解くための考え方を学ぶことができました。在学中の学習効果よりも、実は修了後約6ヶ月経った現在、物事の捉え方が以前と異なり、結果としてどの場面においてもポジティブな発想への転換が可能であることを実感しています。物事を俯瞰的に捉えるための方法論を学びましたが、実際のところ在学中は目の前の学習に必死で視野が狭まっていたことが考えられます(笑)。
現職では、システム思考・デザイン思考を用いたデジタルコンサルティングサービスの企画をしております。事業創出・拡張のためにDX推進を目指すお客様に対して、SDMで学んだワークショップ手法を駆使してお客様の課題解決に努めております。

近況報告

今までTennisとテニスと庭球をやってきました。大学2年生が人生のピークで、初めて部のメンバーとしてリーグ戦を迎えた時の写真です。基本的に自分のことしか考えないナルシストですが、大学4年時に主力選手のサポートへ回った際に「正の字」を書いて地道に分析した試合スタッツ分析により実績のなかった選手の好成績に貢献できた経験が、現在のコーチング研究の出発点となっています。
弊社独自のシステムシンキングメソッドを用いたDXを勝ち抜くデータ活用の進め方の取り組み事例について、社外セミナーにて講演しました。今後やってくるであろう「スポーツDX」をリードしていくために、仕事はもちろん研究活動及びスポーツ現場でのデータ活用を推進して参ります。
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