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【8期】2016年秋修士課程修了

竹田 和広

たけだ かずひろ

高校時代から神奈川のまちづくりに関心を持ち始め、学生時代には大学の地域連携事業を中心に様々な地域の活動に参画。その中で、地域の持つ教育資源に気づき、慶應SDM在学中の2015年に一般社団法人ウィルドアを創業。「わたしからはじまる学びを高校生一人ひとりに」をコンセプトに様々な企業やNPOと協働し、新たな地域×教育のしくみづくりに挑戦中。代表的なものとしては、全国高校生マイプロジェクトやMAKERS UNIVERSITY U18、ワンダリングチャレンジ等。2020年、若者ダボス会議日本代表、世界経済フォーラムグローバルシェイパーズに選出。

研究タイトル

「高校進路指導における個々人が求める情報源の提供を目的とした外部人材活用システムの設計と評価」

研究の概要

高校生が進路選択を行う上で個々人の求める情報源を得られるようにするために進路指導への協力意欲のある外部人材と高校生がオンラインで個別にメッセージのやり取りが出来るシステムの設計と評価を行うことを目的に研究を実施。有志の高校生を対象にシステムをプロトタイプすることで、外部人材及び高校生、教員へとアンケート及びインタビュー調査を行い、その結果から提案したシステムが高校生一人ひとりの求める情報源を提供できているかという観点から有効であることを確認した。

SDM的ポイント

先行研究では、オンラインを駆使した情報提供に関する実践はあるが生徒の学び方に焦点があたっており、その学校でなぜ実践できたのかなどそのシステムを実現する上でのステイクホルダー側の要求まで分析し論じるものは少なかった。本研究では、学校内にて外部人材の活用を促すことを目指し、オンラインを駆使した個別相談システムの設計と評価を行う中で、高校生への情報提供に関する有用性はもちろん、システムの実用化に向けた要求の収集・分析を行うことで、その課題や展望を示した。

慶應SDMで学んだことが
今の自分にどう役立っているか

「木を見て、森を見る」という視点、そしてそこから闇雲に活動するのではなく、最も有効な介入点を試行錯誤を繰り返し諦めずに見つけていく。そんなSDMの基礎は、今も自分の事業や活動のベースであり、強みになっていると感じています。特に自分の関わる教育領域は様々なシステムが絡み合っており、それであるがゆえに単純化したそれらしい取り組みも多くあります。その中で、目の前の高校生自身と向き合いながらも、その子を取り囲む全体のシステムを捉えることを試みながら打ち手を考えています。まだまだ模索し続ける日々ですが、少しずつ本質的な解決策へと近づいて行く感覚を持つことができています。

近況報告

高校生を対象にしたキャリア教育・探究プログラムを学校と連携して実施したり、地域にて企業やNPOと連携して行っています。
社員3名、プロボノや様々な形で一緒に動く仲間は10数名の小さな会社を続けています。2015年の在学中に創業し、2022年現在も存続・成長を続けています。
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