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【12期】2020年春修士課程修了

池田 壮志

いけだ たけし

横浜出身。青山学院大学地球社会共生学部在学中に参加したフィリピンでの宇宙イベントで神武教授と出会い、それがきっかけで卒業後は慶應SDMへ入学し、修了。現在は、電通国際情報サービス株式会社にてSEとしてシステム開発に携わっている。高校時代から続いている宇宙へのパッションも継続しており、社内に宇宙系のシステム開発案件を新規で推進中。

研究タイトル

「観光客の個人特性に応じた歩行経路説明を支援するシステムの設計と評価」

研究の概要

観光案内所では、観光客に対して情報量が溢れている情報過負荷状態が起きており、個人のニーズに合ったサービスが求められているが、現状の観光案内所では対応が出来ておらず、観光客の個々のニーズに効果的に対応することが一つの課題となっている。本研究では、観光案内所のスタッフが観光地を訪れる観光客に対して、歩行経路説明時に個人のニーズに沿ったサービスを提供することを目的とし、その人の個人特性に応じた歩行経路説明を提供することで、観光案内所スタッフの適切な経路説明を支援するシステムを設計し評価した。

SDM的ポイント

観光案内をする際は説明者と聞き手に分けられるが、個人特性による経路説明の要素の関係の先行研究はあった。しかし、説明者の個人特性を把握した既往の研究はあるものの、聞き手の個人特性に焦点を当てた研究は少なかった。本研究では聞き手の個人特性をインプットすることで、説明者が聞き手にとってより分かりやすい観光案内ができるシステムを設計し、本問題への解決策を示した。

慶應SDMで学んだことが
今の自分にどう役立っているか

「木も見て森も見る」という抽象度コントロールを体系的に学べたと感じます。私はSDMで学んだシステム開発をまさに実務で行う会社に入社したので、機能要求を確実に達成するソースコードを書くという細かい「木」の面と、プロジェクトとして全体俯瞰して納期までに終わらせるためにはという「森」の面の2つを同時に求められています。「木」に集中しすぎて全体が見れずにいたり、「森」に集中しすぎて細かい仕様や要求を見落としそうになったりと、どちらかに傾いているとうまくいかないことはSDMで学んでいました。この抽象度の上げ下げの感覚を養うことが出来たという意味でもSDMでの学びが役立っていると感じます。

近況報告

研修中に同期に撮ってもらった写真です。
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