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【6期】2015年春修士課程修了

飯野 翔太

いいの しょうた

東京都出身。シドニー大学卒業後、民間宇宙企業に就職。その後慶應SDM修士課程に入学、、修了。塾長奨励賞(受領者代表)として表彰される。現在は民間宇宙企業にて、宇宙・AIシステム等の分野での研究開発や安全評価業務に従事している。筑波大学で博士号 (工学)を取得。

研究タイトル

「広域災害に対して複数国に早期警報を配信する測位衛星を用いた早期警報配信システムの設計と検証 」

研究の概要

複数カ国のユーザの個人端末に測位衛星を用いた警報を一度に多くのエリアに送るためのメッセージ構成と必要なエリアから順にメッセージを送っていくための配信スケジュールをデザインし、インド洋津波警報システムと豪州の山火事警報システムをプロトタイプとして検証した。

SDM的ポイント

「防災」x「宇宙(測位)」x「海外」をテーマとした測位衛星を用いた広域情報配信システムに対して、日本での情報配信の仕組みについて検討が進んでいるが、複数カ国へ早期警報を配信するための研究はされていなかった。本研究では、様々な国でインタビュー等による要求分析を行い、複数カ国のユーザの個人端末に測位衛星を用いた警報を、一度に多くのエリアに送るためのシステムをデザインし、実機を用いた検証により有効性を示した。

慶應SDMで学んだことが
今の自分にどう役立っているか

慶應SDMでの講義や研究を通じて学んだ「システムエンジニアリング」「デザイン思考」「プロジェクトマネジメント」の知識を、現在の宇宙やAI分野での新規事業開拓・システムレベルでの安全評価・研究開発等に活用することができています。
特に大規模・複雑なシステムをモデリングし安全評価を行ったり、イノベーティブな新規事業のデザインを行ったりする際に、実践を交えて学んだ様々な手法や思考法を用いることで、よりよい業務を行う事ができていると日々感じています。

近況報告

米国宇宙船の安全評価に関する業務で、米国ヒューストンにあるNASAジョンソン宇宙センターへ出張する機会が年に数回あります。ジョンソン宇宙センターに展示されているスペースシャトルと一緒に。
慶應SDMで学んだ知識を活用し、宇宙ミッションデザイン国際学生コンテストにて、世界各国の38チーム中、最優秀賞を受賞。チーム代表を務めました。
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