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OB/OGのご紹介

【8期】2017年3月修士課程修了

原田 利江子

はらだ りえこ

神奈川県出身。2008年に慶應義塾大学総合政策学部卒業後、総合人材サービスの会社にてキャリアコンサルタント・部門人事・全社人事として従事。2015年に社会人学生として、慶應SDM修士課程に入学。通学中にライフイベントとしての第一子の妊娠・出産経験しつつ修了。修了後は、同企業で企業ガバナンスと従業員のダイバーシティ&インクルージョン推進の担当として、企業価値の向上・従業員のエンプロイーエクスペリエンスの向上に寄与。2021年11月より総合コンサルティング会社の人事として従事。

研究タイトル

「待機児童低減のための通勤行動に着目した保育所需要空間分析手法の設計と評価」

研究の概要

待機児童低減に向けた保育所整備政策の改善のために、利用者の通勤行動に着目した保育所需要空間分析手法を設計し、保育所需要の可視化および待機児童低減効果の推計の観点から有用性を評価した。

SDM的ポイント

本研究では、関連研究で課題として残されていた利用者の通勤行動に着目した手法を設計し、保育所整備に適した地域の選定における実用性を向上させた。分析においては、研究室にて恒常的に利用される地理情報システム(GIS)と空間情報やオープンデータなどを用い、空間的分析を進めた。また手法の評価としてSDM的手法を重視し、待機児童全国1位の東京都世田谷区を対象にプロトタイプを設計し検証を行い、また検証結果を踏まえて世田谷区職員および保育所利用者にインタビューを行い、本手法が保育所需要の可視化および待機児童低減効果の推計の観点から有効であることを確認した。

慶應SDMで学んだことが
今の自分にどう役立っているか

「学びなおしは、何歳になってからでも決して遅いということはなく、学びたいと思った時がベストなタイミングです」「勉学・仕事と妊娠・出産の両立でもし入学を迷っている方がいたら、両方とも諦めないでください。SDMにはそれを可能にする環境があります」。これは、私がSDMの修士課程での体験を通して感じ、今も大切にしている考え方です。また修了後も企業の人事担当として、自社の従業員を中心に、私の実体験を通じて伝え続けています。
SDMはまさにダイバーシティを体現している場所です。様々なバックグラウンドを持った20代~定年退職後の方、また留学生も混じり合いながら、年齢に関係なく学び合います。これから入学される方にも、きっと素敵な出会いが待っているはずです!

近況報告

子供たちと。
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