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【8期】2017年春修士課程修了

江幡 彩

えばた あや

通信会社勤務。法人向けICTコンサルティング営業において販売戦略を立案、展開。その後開発部にてIP電話や無線ネットワーク、映像解析サービス等の商品開発に参画し新規事業拡大に携わる。技術革新と環境の変化が目まぐるしい通信業界において、未来のあるべき姿を定義すること、デスクリサーチだけでなく真にユーザーの声を聞くことの重要性を感じ、慶應SDMへ入学。現在は開発プロセスを見直す全社横断プロジェクトを立ち上げ推進中。

研究タイトル

「データ組合せデザインパターンを活用したサービスアイデア創出支援フレームワークの設計と評価」

研究の概要

本研究ではサービスのアイデアを生み出すための、データ組合せのデザインパターンを活用したフレームワークの設計と評価を行った。実際のサービス事例からデータの利用方法と効能を分析・パターン化し、抽出パターンがアイデア創出ワークショップの成果においても適用されることを確認。その結果からサービスアイデアを生み出すためのフレームワークを設計し評価を行った。提案フレームワークはデータに基づいた仮説の導出に有効であることを確認した。

SDM的ポイント

データ流通の多様化・増加を背景に、多くの組織においてアイデアソン等ワークショップ形式の営みが催されている。参加者はデータを解釈するための高いスキルが求められると共に創造技法とデータ活用を並行して実施する必要があり、限られた時間で成果を上げることが難しい。本研究では新サービスのアイデア創出の営みをシステムとして捉え、必要な機能を社会実装事例や行動観察から導きだし、ワークショップ等で利用可能なフレームワークを設計した。これによりワークショップ等時間が限られたアイデア創出活動においてデータを活用する一つの方法を明らかにした。

慶應SDMで学んだことが
今の自分にどう役立っているか

アイデア創出という偶然による要素が大きいと思われる営みをシステムとして捉え再現性のある結果を導くことに挑戦した修士研究は、システム・デザイン思考の学びがあったからこそチャレンジできたテーマです。
また、木を見て森も見る視野、多くのステークホルダーの関係性を明らかにし要求を反映するマネジメント力は、様々な専門性を持った在学生との議論や企業との研究活動を通じて鍛えられました。知識の習得だけでなく社会実装を目指す神武研究室では、実際に早く小さく始める行動力と緻密な成果検証も求められます。これらの学び・経験から習得したバランス力を活かし、現職でも既存の慣習にとらわれない新規事業立案に取り組んでいます。

近況報告

SDMでのつながりから地域活性化や社会起業家支援にも携わるようになりました。これからも行動力と縁を大切に様々なフィールドに挑戦していきたいと思っています。
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