神武研究室 OPEN LAB 2025

世の中、きっとシステムデザインでなんとかなる! 7.11Fri/7.12Sat@スペース中目黒

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慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 神武直彦研究室(センシング・アンド・デザインラボ)は、2025年7月11日(金)、12日(土)の2日間、「スペース中目黒」にて、「オープンラボ2025:世の中、きっとシステムデザインでなんとかなる!」 を開催します。

本オープンラボは、日頃の私たちの学びや研究活動、プロジェクトをご紹介することで、来場者の皆さんに私たちのビジョンや挑戦、失敗などを知って頂くことを目的としています。また、学生が日頃の取り組みを言語化して伝える貴重な機会とも位置付けています。モデレータと登壇者がテーマに沿って議論を交わす「トーク・セッション」、来場者の皆様に研究成果を実際に体験・体感頂く「インタラクティブ・セッション」、博士課程と修士課程の学生が研究成果を発表する「ポスター・セッション」の3つのパートで構成します。

ご来場頂く方には、各セッションに参加頂き、様々な対話をさせて頂ければと考えています。それによって、システムデザイン・マネジメント学に基づく私たちの取り組みをご理解頂くと共に、新しい出会いや共創のきっかけを得て頂ければと期待しています。是非、ご来場頂きたく、宜しくお願いいたします。

MESSAGE

このたび、オープンラボ2025を開催する運びとなりました。日頃より当研究室の活動にご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

2009年に設立した私たちの研究室は、現在、50名程度の学生・研究員・教員が在籍し、システムデザイン・マネジメント学の考え方に基づき、社会が直面する多様な課題を明らかにし、その解決に向けたアイデアの創出と具現化に取り組んでいます。スマートフォンや人工衛星などのテクノロジーから得られる客観的なデータと、現場での観察や対話を通じて人から得られる主観的なデータを組み合わせ、街づくり・スポーツ・教育・防災など幅広い分野で新たな価値創造を目指しています。

今回、私たちの研究活動の一端を皆様にご体感いただける機会を設けました。多様なバックグラウンドを持つメンバーが集い、課題解決に向けて議論を重ね、アイディアを生み出し、国内外で活動を展開している熱量を感じていただければ幸いです。本イベントが、参加頂く皆様にとって価値のある気づきや学び、そして未来を共に創りだすきっかけとなることを願っております。今後とも神武研究室の挑戦と成長にご期待いただき、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

研究室代表

神武直彦

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授
宇宙サービスイノベーションラボ協同組合代表理事

PROGRAM

TALK SESSIONトーク・セッション

本オープンラボのメインとなるプログラムとなる「トーク・セッション」では、システムデザイン・マネジメント(SDM)を3つの大きなテーマに基づき、8つのセッションを実施します。現役生だけでなくOB/OGなども招き、SDMの基礎から理論、実践までを様々な切り口でお届けします。

  • THEME 01
    SDMを基盤とした多様なドメインセッション

    建築から医療、農業、スポーツまで、各分野に精通している方々が登壇し、議論を交わします。一見すると関係の無いドメイン同士でも、SDMの視点を通すことで共通の課題や解決のヒントがあることを考えさせてくれるセッションです。

  • THEME 02
    SDM概論セッション

    大学院での修士研究と博士研究のアプローチの違いをまじえつつ、「SDMとは何か」といった研究や方法論の本質に迫る解説を行います。基礎から実践までを網羅しSDMをこれから学ぶ方にもおすすめです。

  • THEME 03
    修了生対談セッション

    社会で活躍する修了生が、SDMで学んだ知見がどのように活かされているかを語り合うセッションです。リアルな経験談を通して、SDMの価値を感じられる機会となります。

INTERACTIVE SESSIONインタラクティブ・セッション

来場者の皆さまが研究内容を実際に「見て・触れて・体験できる」機会を提供します。学生が工夫を凝らして準備した展示物やプロトタイプを、ぜひその手で確かめてみてください。

  • 宇宙機器開発へ工業デザイナー 参画を支援するシナリオベース ド学習システム

  • 緑内障初期の視野異常を疑似体験から学ぶ ステレオスコープ融像による誤認体験システム

  • 対面者への悪影響を緩和するスマートフォンの注意先透明化ディスプレイActivity Indicator

POSTER SESSIONポスター・セッション

現役学生がそれぞれの研究を1枚のポスターにまとめ、研究の成果を発表します。今回は、修士課程7名、博士課程8名の合計15名です。研究テーマは多様ですが、「SDMの考え方を基盤に、社会課題を解決し、より良い未来を目指す」ことは共通しています。参加者の皆さまにもSDMの多様な研究を知っていただける機会になります。

  • 修士課程学生

    赤松 尚範

    過去に所属した組織への支援行動を促進するためのレガシーアイデンティフィケーション誘発システムの設計と評価

  • 修士課程学生

    海野 裕晃

    研修転移を促進するための生成AIを用いた転移機会想起対話システムの設計

  • 修士課程学生

    小川 尚人

    大学野球チームのパフォーマンス向上のためのインフォーマルリーダー教育システムの設計と評価

  • 修士課程学生

    千木良 康子

    Activity Indicator: 対面時のスマートフォン利用の悪影響を緩和するための注意先透明化ディスプレイ
    〜スマートフォンの社会的インターフェースの提案〜

  • 修士課程学生

    納谷 洋平

    小学生の非認知能力・自己効力感を高める多世代参加型プログラムの設計と評価

  • 修士課程学生

    細井 華惠

    小売店店頭における初回サービス利用者の再利用意向向上に寄与するサービス
    供給者の行動パターンの明確化手法の確立

  • 修士課程学生

    矢岡 亮一郎

    ニュースの信頼性向上のための大規模統計データを活用した報道マネジメントシステムの設計と評価

  • 博士課程学生

    大野 友

    自律的な知識創造力を培う実践型ダブルループ学習モデルの設計と評価

  • 博士課程学生

    廣瀬 俊朗

    高校ラグビー強豪校におけるチームレジリエンス向上のための主将・幹部選手のリーダーシップ支援 プログラムの設計と評価

  • 博士課程学生

    成田 忍

    協同学習における促進的相互作用と性格特性の動態:小学校の教室における探究的対話の頻度分析から

  • 博士課程学生

    駒木 亮伯

    心理社会的要因を用いた参加型システムダイナミクスによる社会環境課題の合意形成手法の構築と評価

  • 博士課程学生

    Bernadette Detera

    A Spatio-Temporal Framework for Assessing Dynamic Social Vulnerability and Population Exposure to Support Urban Disaster Risk Planning

  • 博士課程学生

    セキ ウンエイ

    放牧牛の行動モニタリングに基づく飼育管理支援のための情報基盤の設計

  • 博士課程学生

    齋藤 敦子

    社会課題イノベーションの共創マインドを醸成するための 個人の関心パターン化を用いた学習モデル

  • 博士課程学生

    宮崎 莉加

    運動嫌いな小学生高学年児童の運動意欲を高めるための体育授業内での取り組みについての研究

SCHEDULE

DAY-1 | 7.11 FRI

13:00-13:10

オープニングセッション

神武直彦

13:10-13:55

トークセッション①「システムデザイン・マネジメントとは」
物事の俯瞰的かつ緻密な把握と未来創出

物事を俯瞰的かつ緻密に把握し、良い状態にするための仕組みを創り出すシステムデザイン・マネジメントの考え方を紹介し、その可能性や未来について語ります。

齋藤敦子(博士学生)・西野瑛彦(特任教員)・神武直彦

14:10-14:55

トークセッション②「畜産・まちづくり」
ウシもヒトもシステムデザインで繋がる

放牧地のウシと、都市のヒト。移動にまつわるセンシングデータから見えてくる意外なつながりを、放牧と防災の具体的な研究事例を通して探っていきます。

セキウンエイ(博士学生)・管野天(研究員)・小高暁(特任教員)

15:25-16:10

トークセッション③「組織・スポーツ」
OneTeamになるためのシステムデザイン

商業店舗やスポーツチーム、どちらも関係するメンバーのチームワークのデザインが重要です。それぞれの領域での経験をもとに研究を進める学生によって対話を進めます。

小川尚人(修士学生)・細井華惠(修士学生)・廣瀬俊朗(博士学生)

16:25-17:25

ポスターセッション

修士学生・博士学生

17:25-18:10

トークセッション④「修了生対談」
人のつながりのシステムデザイン

多様な修了生がSDMや神武研究室での学びを振り返り、未来を語ります。主にメディアを通じた人と人とのつながりにフォーカスします。

須賀智子(修了生)・池田美樹(修了生)・岡部祥司(修了生)・
西野瑛彦(特任教員)

18:10-18:55

ワールドカフェ

宮地航基(修士学生)

19:00-

懇親会~未来の食に問いかけを~

人気店Ata掛川哲司シェフプロデュースの軽食をご用意しています

DAY-2 | 7.12 SAT

10:00-10:05

オープニングセッション

神武直彦

10:05-10:50

トークセッション⑤「メディア・デザイン」
コミュニケーションとメディア

情報をあまねく流通させコミュニケーションを生み出してきたメディアは、テクノロジー進化や社会のあり様によっても変化してきました。生成AIなど情報の意味も変わるなかで、これからのメディア・デザインについてディスカッションを行います。

千木良康子(修士学生)・矢岡亮一郎(修士学生)・齋藤敦子(博士学生)

11:00-12:00

ポスターセッション

修士学生・博士学生

13:00-13:45

トークセッション⑥「研究とは?」
研究の面白さと難しさ、そして未来

明らかになっていないことを科学的に明らかにする「研究」について、博士課程修了生、博士課程学生、指導教員が、その面白さと難しさ、そしてその未来について対話を行います。

駒木亮伯(博士学生)・千田健太(修了生)・
田中ウルヴェ京(特任教員)・神武直彦

14:00-14:45

トークセッション⑦「企業研修・学校教育」
これからの学びをシステムデザイン

先が見通せないVUCA時代に求められる「学び」とは何でしょう?企業研修と学校教育での違いや共有点について議論し、「学び」を支援するシステムの在り方を考えます。

海野裕晃(修士学生)・納谷洋平(修士学生)・大野友(博士学生)・
成田忍(博士学生)

15:15-16:00

トークセッション⑧「修了生対談」
システムデザインはデータから人まで

情報通信や教育、組織マネジメントを研究テーマとして扱ってきた修了生がシステムデザイン・マネジメント研究科や神武研究室での学びを振り返り、未来を語ります。

高橋真(修了生)・増間智昭(修了生)・与那覇竜太(修了生)・
西野瑛彦(特任教員)

16:00-17:00

ポスターセッション

修士学生・博士学生

17:00-17:45

ワールドカフェ

細井華惠(修士学生)

17:45-17:55

クロージングセッション

神武直彦

※プログラムは都合により変更になる場合がありますので予めご了承ください。

EVENT OVERVIEW

会期

2025年7月11日(金)13:00-18:55、12日(土)10:00-18:00
※7月11日(金)は、19:00~ネットワーキング(懇親会)を開催

会場

スペース中目黒(東京都目黒区上目黒2-9-35中目黒GS第2ビル2F)

参加費

無料(事前登録制)

対象

在籍学生/修了生/教員/研究員/秘書/共同研究・プロジェクト関係者など

主催

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 センシング・アンド・デザインラボ(神武研究室)

協力

スペース中目黒、株式会社シー・エヌ・エス

ACCESS

東急東横線・東京メトロ日比谷線 中目黒駅より徒歩1分